アクア リアバンパーポッテイングシール開発ログvol.1

「ポッティングシール」の開発記録を辿っていきます。

まずは、デザイナーさまと相談しながらサイズや形状を決めていきます。

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初期案では、3点のリフレクター(※本製品は反射しません)にてデザインしていましたが、後続車からブレーキと間違われやすく、ギラギラし過ぎるとの意見が多く上がり、中心部のみになりました。

しかし、F1みたいでカッコいいとしていた中心部三角形が・・・

三角形=車両法NG(弊社調べ)
(製品により問題ない場合もありますが、念のため)
R形状のついた台形に変更(図面は次回に)・・・

次に、実際についている状態を想像して、サイズを決定していきます。
恥ずかしながら、一番最初は車両に紙を合わせるといった原始的なことから始めました(苦笑)

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実車とデザインを見ながら、最終形状を想像します。

サイズが決定したらクレーモデルに再現しながら作っていきますが、
クレーモデルの説明はまた今度に。

出来上がったバンパーをハイトゲージで採寸します。
正確なデータを含め、3Dモデリングデータとの誤差も測定します。
採寸をしっかりしておかないと、後に問題が発生するんです・・・。

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今回は、ハイトゲージでデータを取っています。
ポッティングシール部分のみですので、ハイトゲージとRゲージ、ノギス、ダイヤルメータなどで手作業で調べます。

データが取れたら、制作開始です。

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ボール盤で基準点を設定していきます。
試作品なのでNCではなく、汎用で行います。

フライス盤で形状を作り、グラインダー(サンダー)で削ります。

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画像写真は、鉄用の機械で作業しているので、ちょっと気を抜くと割れたり、溶けたりします。

このようにトライアンドエラーを繰り返しながら、製品の形状やサイズを再度確認していきます。

実際にはアクリル板の製品にはなりませんでしたが、試作品はこのように製品を制作していきます。
鉄やアルミなどの金属部品等も汎用工作機で制作できるので、ちょっとした試作も可能です。
ラジコン部品も作っているので、よかったらご相談ください。

次回は、アクリル板からポッティングに変更をしていく過程をお届けします。
この日記で少しでもモノづくりに興味を持っていただければ幸いです。